今や世界中多くの国と地域で見ることができるYouTubeを通じて、旅行に行かなくても海外の情報を簡単に得ることができる時代になりました。そして日本に生活の拠点を構える外国人の中には、海外に向けて日本の商品や文化、観光スポットの紹介を行いYouTuberとして活躍する人も多く、そのようなYouTuberはコロナ禍で自由に渡航できないということもあり「イマ」の日本の情報が得ることができるとして、多くの人からの支持を獲得しています。
今回は日本を拠点に活躍している外国人YouTuberの中でも、世界で最も話されている言語である中国語を使って台湾と香港向けに発信をするYouTubeチャンネルをご紹介します。
Alan Channel / 阿倫頻道
阿倫は日本在住10年以上の台湾人クリエイターで、全国各地を飛び回り実際に体験したことを外国人目線で紹介するチャンネルが「Alan Channel / 阿倫頻道」です。旅行やグルメはもちろんのこと、自身が使って良かったと感じた家電製品や調理器具、趣味のキャンプやゲームや引っ越しの様子など、幅広いジャンルの動画を投稿しています。また阿倫の丁寧で「そこが知りたかった!」というポイントを抑えた説明が視聴者に好評で、日本文化に興味がある方や日本好きの方から支持を集めている理由です。そのような阿倫の人気に着目した日本企業とコラボする機会も多く、過去に紹介した日本製の調理器具が爆売れしたことも。ファン層も台湾だけでなく香港など中華圏全域まで広がっており、日本在住中華圏向けYouTuberとしてトップの人気を誇るクリエイターです。
Ryuuu TV / 學日文看日本
流暢な日本語を操るマレーシア出身のRyuと台湾に留学経験のある日本人Yumaの国際結婚カップルが主に中国語で発信するYouTubeチャンネルが「Ryuuu TV / 學日文看日本」。「調べても出てこない、みんなが驚く日本の文化とその魅力」をテーマに、独自の切り口で日本の面白いスポット、日本食、旅行、そして日本語学習についての動画を中国語で発信しています。穏やかな性格のRyuと天真爛漫なYumaのキャラクターも人気の理由であるだけでなく、結婚前の2015年から日本語や日本文化を伝える動画を投稿するなど日本在住で中華圏向けに発信するYoutuberとして先駆者的な存在の二人。2018年にはユーチューバー最大のイベント「YouTube FANFEST」に日本と台湾どちらでも出演を果たすなど、台湾・香港・マレーシアを中心に中華圏で人気を博しており、Yumaさんは個人チャンネル「Yuuuma TV / 日本人的日常」も登録者数67万人越えの人気チャンネルです。
三原JAPAN Sanyuan_JAPAN
台湾で初めて外国人として100万人登録越えのYouTuberとして台湾で幅広く活躍している三原JAPANが日本と台湾の違いやグルメなどを中国語で発信しているYouTubeチャンネル「三原JAPAN Sanyuan_JAPAN」。2021年11月現在、日本へ一時帰国をしている三原慧悟とJUNちゃんが公開した日本の様子を紹介する動画が爆発的な人気を博しています。
日本の方に台湾についてインタビューをした動画などは100万再生以上を記録するだけでなく、日本で食べれる台湾料理や日本のグルメなどを紹介する動画も人気を集めており、台湾をはじめとする中華圏で日本のグルメなどが根強い人気があるのがわかります。三原JAPANの姉妹チャンネルでグルメに特化した「三原Team UMAI美食頻道」も人気のチャンネルです。
MaoMao TV
京都在住の台湾人女性が日本をはじめとする世界中を旅して旅行やグルメ情報を発信しているチャンネル「MaoMao TV」。台湾人目線での日本文化紹介や日本人と台湾人との違いなどを紹介しており、過去に紹介した動画の中には240万回再生を記録したものがあるなど、中華圏向けのYouTuberとしては影響力があるチャンネルです。京都在住ということもあり京都や関西などの日本らしいお寺めぐりや、台湾人が大好きな「CP值高(コストパフォーマンスが良い)」なグルメ情報は20代の若い世代を中心に人気を集めているだけでなく、雑誌のELLE台湾版で特集が組まれるなどYouTube以外にも活動の範囲を広げています。
早奈惠 / SANA【日本單親媽媽】
台湾にワーキングホリデーの経験があり、中国語が堪能な日本人女性・早奈惠さんが日本の文化や日本の生活を自身のチャンネル「早奈惠 / SANA【日本單親媽媽】」。2020年2月にお子さんが産まれたことから、日本の子育ての様子を収めたVlogなども多くの人の関心と共感を集めています。また日本でも地方にお住まいということもあり、地元金沢を紹介したVlogや100円均一で購入した動画、アウトレットの様子を紹介したものなどは説明がとても丁寧でわかりやすいと、チャンネルの中でも人気の動画の一つになっています。
KoDooTV
日本在住マレーシア人”Koちゃん”が発信しているチャンネルが「KoDooTV」。中国語ネイティブである彼女が中華圏向けに発信している動画が、ここ一年で急激に再生回数が伸びているチャンネルです。日本人の私たちからすると「ここが気になるんだ!」と思うような外国人視点の日本の様子が新鮮で、見ていて飽きないのも特徴です。主な動画としては旅行動画やグルメなどが多く、その中でも人気の旅行系の動画ではKoちゃんの素直で楽しそうなリアクションを見ると「本当に楽しいんだな〜」というのが伝わってきます。
コメント欄には日本に行きたくて仕方ない視聴者から「わああああ!日本に行きたい〜〜〜!!!」「すごく詳しく説明してくれてありがとう!」などというコメントばかりで、多くの視聴者のツボを押さえている様子。
今後中華圏からの旅行客が再開した後には多くの人がKoちゃんの動画を参考にするのでは!?と思わせる注目のチャンネルです。
Koan杏子媽媽
中国出身で留学生として来日したのちに、日本で結婚・地方在住の一児の母として生活している女性が主に料理や家事、生活などを「日本のていねいな暮らし」をVlogとして発信してるチャンネルが「Koan杏子媽媽」です。
動画の内容としては、生活が効率的になる小さなヒントなどを共有するものが多く、中でも「常備菜」やまとめ買いした食材の保管方法などを紹介する料理関係の動画は人気のシリーズ。加えて、日本だけでなく中華圏にも進出している「ニトリ」「DAISO」の製品を紹介したシリーズなども再生回数が爆伸びしている動画で「これならわたしも真似できるかも」と思わせるものが多いのも特徴。また「動画にとても癒されます」というコメントからわかるように、動画そのものの世界観も人気を集めている理由といえるでしょう。
大阪ANDY哥
「大阪ANDY哥」は日本人女性と結婚した大阪在住の香港人・ANDYが日本での暮らしを発信しているチャンネルです。日本在住で広東語で発信していているチャンネルは珍しく、加えて中国語(繁体字)の字幕もつけているため、中華圏全体に視聴者がいるクリエイターです。日本のグルメや旅、生活して驚いたことなどを発信しているだけでなく、自宅の紹介や1年間どれぐらいでYouTubeで収入を得たのかなどの大胆な発言も多いANDY。最近では日本在住の香港人と一緒に秋葉原や大阪の街を一緒に巡る動画やインタビュー系の動画などもアップロードしています。
まとめ
わたしたち日本人が気づかない日本の魅力などを外国人ならではの独自の目線で発信している日本在住で台湾/香港向けに発信しているクリエイターをご紹介いたしました。中国ではYouTubeが視聴できない環境ですが、世界には中国語を話す「華人」と呼ばれる中華系の方々が台湾、香港、シンガポール、マレーシアとアジア圏だけでも多く生活しています。そのため、今回ご紹介したような日本を熟知したクリエイターが中国語で発信する情報は台湾と香港だけでなく、同じ母国語を持つ世界中の視聴者へより説得力のある情報として伝わっていきます。中華圏最大のクリエイターネットワークを有するカプセルでは、日本在住の中華圏向けクリエイターもご紹介可能です。クリエイターの特性などを熟知しておりますので、台湾をはじめとする中華圏向けマーケティングとして、お客様に最適なプロモーションプランを提供します。・台湾プロモーション