台湾EC市場は拡大を続けており、日本製品に対する需要も依然として高い状況です。
一方で、主要プラットフォームごとの特性理解や、ライブコマース・インフルエンサー施策の活用が、成果創出の鍵となっています。
本記事では、台湾ECの主要プラットフォームを整理するとともに、「ライブ×インフルエンサー」を軸とした実践的な戦略について解説します。
台湾EC市場の現在地
台湾のオンライン小売市場は、2017年から2025年にかけて約3倍に拡大しており、ECが主要な購買チャネルとして定着していることがわかります。特に2019年〜2021年にかけては30%前後の高い成長率を記録し、市場が一気に拡大しました。一方で、直近では成長率が2〜3%台まで落ち着いており、市場は成熟フェーズに入りつつあります。
このように市場規模は引き続き拡大しているものの、今後は単純な成長ではなく、「どのように売るか」がより重要な段階に移行しています。

台湾オンライン小売市場の成長推移(出典:
)勢力図で見る主要プラットフォーム
台湾ECは「PChome・momo・Shopee・タオバオ」の4強体制。
下記は市場シェア × 成長ポテンシャルでの相関図です。

台湾EC勢力図(Market Share × Growth Potential)
1. PChome / PChome24購物

老舗ECとして台湾ユーザーの信頼が厚いプラットフォーム。
「24h配送」
ブランドで知られ、日用品や3C家電を中心に定番化。
出店モデルは「メーカー直営」や「代理店方式」が主流で、在庫・配送精度がKPIとなります。
2. momo摩天商城/momo購入網

テレビ通販発のDNAを持ち、番組型販売+EC+アプリ連動が特徴。
025年の売上はNT$1,086.7億と、前年からやや減少しつつも1,000億規模を維持。 。女性向け・ファミリー層のまとめ買い需要に強く、
「ライブ配信+限定セット販売」で購買を後押ししています。
実例紹介: momo×在台日本人YouTuber 三原JAPAN
台湾での独身の日セールを目前とした日に、人気youtuber8人を招致したバラエティ番組兼ライブストリーミングが行われました。その中で弊社所属youtuber三原JAPANが出演。momoがECサイトが運営するyoutubeチャンネルにて行われた当番組は14万回再生を記録。出演者たちがチームに分かれてゲームをしながら商品紹介を行いました。
3. Shopee(蝦皮購物)
台湾最大級のモバイルEC。クーポンとゲーム的UIで若年層に浸透。
中古・並行輸入も含むオープンマーケット型で、流通量では国内1位。
ただし偽造品リスクがあり、認証済みストア開設+監視SOPが必須です。
4. タオバオ(淘宝・越境版)
中国発プラットフォームながら、台湾でも低価格訴求+越境配送で人気上昇中。
2024年下期から台湾ユーザーの流入が加速し、価格競争圧力が強まっています。
ブランド側は「公式旗艦+品質保証」で差別化を図る必要があります。
5. Yahoo!超級商城(参考)
2023年末でサービス終了。かつては法人登録必須の高信頼チャネルでしたが、現在はその機能を他社ECが引き継いでいます。
ライブストリーミングが「売上に効く」仕組み
台湾では、EC購買経験者の73%がライブ視聴経験あり、31%がライブ経由で購入しています。
ライブコマースは「番組×限定SKU×即納性」により、CVRを飛躍的に押し上げる手法として定着しました。ライブは「EC導線のジャンプ台」として機能します。
実施プロセスは次の3ステップが基本です:
1️⃣ 事前PR/サンプル提供(KOL選定)
2️⃣ 番組構成設計(導入→比較→限定→Q&A)
3️⃣ 即納在庫・翌日配送で購買完結
この3つを“運用設計として習慣化”できたブランドが、台湾では勝っています。
日本企業が着手すべき優先アクション
① チャネル選定
商材特性でプラットフォームを分ける。
- 信頼・配送:PChome24
- 女性・番組訴求:momo
- 拡散・若年層:Shopee
- 価格競争:タオバオ(越境対応)
② 運用体制の内製化
台湾ECでは「即応コメント・リアクション文化」が根付き、
リアルタイム運用力=ブランド信頼に直結します。
③ ライブ運用×KOL協業
「台湾在住日本人×台湾KOL」の混成チーム構成が理想。
両言語で商品体験を語ることで、購買心理距離を短縮できます。
訪日インバウンドとの連動設計
訪日客が「日本で買った商品を台湾でもリピート購入」できるように設計することが重要です。
来日前
→ SNSで“日本で買える体験”を訴求(免税・受け取り方法も可視化)
滞在中
→ 店舗QRコードで台湾ECの公式旗艦店へ遷移
帰国後
→ ライブ配信・再購入クーポンで囲い込み
この「Before / During / After」を一貫して設計できる企業は、
台湾EC+訪日インバウンドの双方で高ROASを実現しています。
まとめ
- 台湾EC市場は成熟×成長のハイブリッドフェーズ
- プラットフォーム戦略+ライブ運用が“成功の方程式”
- 日本ブランドは「品質×即納×ライブ体験」で差別化可能
- 越境EC・訪日プロモーションを組み合わせた全方位戦略が主流に
CAPSULEは独自のECプラットフォーム「Cmer(国際配送可)」を運営しています。CAPSULE所属のインフルエンサーグッズや、IPとのコラボ商品を販売し、台湾だけでなく、日本や韓国・アメリカなど海外配送も可能です。
CAPSULEでは、台湾、韓国を中心に海外進出やアウトバウンド向けインフルエンサーマーケティングのサポート事業を行なっております。こちらからいつでもご気軽にご相談ください。
参考・出典
- 中華民国経済部(MOEA)統計データ(2024年)
- momo富邦媒體網2024年度報告
- Shopee Taiwan グループ決算概要
- MIC調査「ライブコマース利用実態2025」
CAPSULE Inc. 台湾マーケットリサーチ(2025)
