一昔前、「聖地巡礼」という言葉が流行した頃は、アニメの舞台を訪れるファンの熱量が地域を動かしていました。近年はその潮流がさらに進化し、自治体とアニメ、VTuber、イラストレーターなどのクリエイターがSNSを舞台に共創しながら地域の魅力を伝えるスタイルが広がっています。
InstagramやTikTokが観光・地域プロモーションの主要導線となり、YouTubeやX(旧Twitter)では長尺ガイドやリアルタイム情報が人気を集めています。
また、アニメ・VTuberなどのデジタルキャラクターを活用することで、制作時間やコストを抑えながら、Z世代を中心に幅広い年代へリーチできる点も大きな特徴です。
今回は、SNSを中心に自治体がどのように地域の魅力発信を行っているのか、最新の事例とともにご紹介します。
- SNS時代の“地域の見せ方”:どんな方法がある?
- ① YouTube(地域を深掘りする長尺動画)
- ② Instagram・TikTok・YouTube Shorts(体験シーンを“短尺映える”形で発信)
- ③ X(旧Twitter)(速報性 × 拡散力)
- アニメ・VTuber・地域クリエイターは、なぜ地域発信と相性が良いのか?
- 【事例紹介】SNS × 自治体 × アニメ・VTuber・クリエイターの最新活用方法
- 1)富山県 × DLE「私立探偵・ペロリッチ」
- 2)茨城県「いばキラTV」× VTuber 茨ひより
- 3)埼玉県 × 「埼玉バーチャル観光大使」春日部つくし
- 4)北海道富良野市 × アニメ「邪神ちゃんドロップキック」
- 5)ひろしまリード×イラスト
- CAPSULEの事例
- VTuber×地域
- オリジナルIP × 地域
- まとめ:SNSは“地域の物語発信ツール”へ進化している
SNS時代の“地域の見せ方”:どんな方法がある?
自治体のSNS活用は今、大きく3つの軸に分けられます。
① YouTube(地域を深掘りする長尺動画)
観光案内・食・街歩き・インタビューなど、「その地域に行く理由を丁寧に伝える」ことに向いています。
特に近年は アニメーションによる地域紹介動画 の人気が高まり、海外視聴も増加しています。
② Instagram・TikTok・YouTube Shorts(体験シーンを“短尺映える”形で発信)
- リール動画
- ストーリーズ
- 位置情報スタンプ
- ご当地グルメの30秒動画
など、地域の“空気感”を瞬時に伝えるショート動画形式が定番に。Z世代は、旅行先の検索をInstagramやTikTokで行うため、地域のSNS発信は欠かせません。
③ X(旧Twitter)(速報性 × 拡散力)
特にXはアニメ・VTuberとの親和性が高く、イベント実況、聖地巡礼投稿、地域ニュースのリアルタイム拡散に強みがあります。
アニメ・VTuber・地域クリエイターは、なぜ地域発信と相性が良いのか?
- 親しみやすいキャラクターが、地域情報に接点をつくる
- 制作が比較的早い・低コストで続けやすい
- Z世代に刺さる表現形式(アニメ/VTuber/イラスト)
- ファンコミュニティが自然に拡散してくれる
そのため、多くの自治体がデジタルキャラクターやクリエイターを広報アンバサダーとして起用しています。
【事例紹介】SNS × 自治体 × アニメ・VTuber・クリエイターの最新活用方法
1)富山県 × DLE「私立探偵・ペロリッチ」
DLEは「秘密結社 鷹の爪」などで知られるアニメ制作会社。富山県向けに制作された「私立探偵・ペロリッチ」は、3分前後のショートアニメで観光地・食文化をわかりやすく紹介しています。
- シリーズ化で継続視聴を獲得
- アニメならではのコミカルな表現で幅広い層にリーチ
- 制作速度が早く、SNS展開と相性抜群
YouTubeでは短尺アニメとして気軽に視聴されやすく、富山県の観光PRに貢献しています。
2)茨城県「いばキラTV」× VTuber 茨ひより
2018年に誕生した自治体公式VTuber「茨ひより」。観光地紹介だけでなく、歌ってみた・生配信など、VTuberらしい企画でZ世代から大きな支持を集めています。
- VTuberの“親近感・可愛さ”が地域認知を後押し
- YouTube・X・Instagramを横断して発信
- キャラ設定は“元気で可愛い、世代問わず愛されるデザイン”
自治体VTuberの先駆けとして全国的に注目された事例です。
3)埼玉県 × 「埼玉バーチャル観光大使」春日部つくし
2021年、埼玉県が公認VTuberを募集し誕生した「春日部つくし」。360°カメラを用いた観光案内や地元特産品紹介など、幅広い動画が人気です。
- リアルとバーチャルを繋ぐ観光案内
- 360°映像で一緒に旅している感覚を演出
SNSの拡散性も高く、若年層に「埼玉」を再認識させる存在に
4)北海道富良野市 × アニメ「邪神ちゃんドロップキック」
富良野市はふるさと納税を活用して制作を支援。アニメは24分尺で富良野の風景や名産を自然に織り交ぜながら紹介。
さらにYouTubeでは“切り抜き動画”を活用し、観光情報を手軽にキャッチアップできるようにしています。
- アニメ本編で深く地域に触れる
- 切り抜きでSNS向けに軽量化
- “聖地巡礼”としてファンが訪れる導線づくりが成功
5)ひろしまリード×イラスト
広島の街並み・風景を、温かいイラストで発信するクリエイター。SNS投稿では背景配色や雲の描写など細部までこだわり、地域の雰囲気を表現しています。
- 写真よりも「物語性」を持たせられる
- グッズ制作やイベント展開でファンとの距離が近い
- Instagramでの保存率が高く、SNS発信との相性が◎
CAPSULEの事例
VTuber×地域
①hololive Production 儒烏風亭らでん × Kavalan Single Malt Whisky × 福岡市中央区川端商店街
②にじさんじ セラフ・ダズルガーデン × 台湾観光庁/台湾観光協会
オリジナルIP × 地域
①「大学生ズの恋。」(YouTubeチャンネル登録37万人以上)
https://www.youtube.com/@daikoi/featured
2022年にスタートし、「2022年上半期新人YouTuber視聴回数ランキング・アニメ部門1位」を獲得。ショートドラマ形式で、理系男子・榊原三之助と文系女子・麗子の日常を描く人気シリーズです。
タイアップ事例(メンズ脱毛サロン)
- 動画タイトル:片想い中の男友達が、初体験をお店で済ませたらしいんだけど…
- 再生数:約50万回
- コメントでは「広告感がない」「自然で面白い」という声が多数
地域発信にも応用可能な“自然な広告挿入”の手法として評価されています。
②「魔法少女プリズマジカ」
https://www.youtube.com/@prismajica
アカリ・藍・みどりの三人が世界を救うために戦う魔法少女アニメ。可愛いキャラクターデザインとテンポの良い世界観が支持され、Z世代〜海外視聴者にも人気です。
まとめ:SNSは“地域の物語発信ツール”へ進化している
SNSを活用した地域発信は、写真・動画の投稿を超え、「地域の魅力をキャラクターと一緒に編集し、物語として届ける」段階へ進化しています。
- アニメ
- VTuber
- イラストレーター
- クリエイター
- インフルエンサー
といった多様な表現手法が、地域の価値をより豊かに見せ、
国内外の新しいファン層との接点を生み出しています。
そして制作コスト・スピードの観点でも、“デジタルキャラクター × SNS” は自治体にとって非常に相性が良い手法です。
CAPSULEでは、アニメ・VTuber・イラストを活用した地域発信の企画〜制作〜SNS展開までを一気通貫でサポートしています。ターゲット層に届くストーリー設計から、実際の制作、海外向け発信まで、お気軽にご相談ください。