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台湾音声アプリの最新広告事情!台湾の音声アプリマーケットについて分析してみた

Aika TACHIBANA
Posted by Aika TACHIBANA on Mar 12, 2021 8:30:00 PM

以前の記事で台湾のポッドキャスト市場の概要を紹介しましたが、台湾発のポッドキャストサービスを提供している資料を見ると、リスナーの面白い特性や人物像が具体的に見えてきました。今回、台湾の音声アプリマーケットについて、SoundOnが公開している資料「2020 SoundOn Podcast白皮書」を参考にご紹介したいと思います。

・前回記事:
音声アプリって台湾ではどうなの?台湾の音声コンテンツの状況をまとめてみた

 

台湾音声アプリのリスナーってどんな人?

①男女比・年齢・学歴について詳しくご紹介

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台湾におけるポッドキャストの利用者の割合は、性別で見ると女性が60%と女性の比率の方が高くなっており、その中でも未婚の女性が80%を占めています。また結婚されている方でもお子さんがいない方が全体の89.8%を占めています。


年齢は23〜32歳が全体で60%を超えている反面、18歳未満と43歳以上がそれぞれ5%以下。そのため主なリスナーはは20代から30代が中心となっている事が分かりますが、今後は学生や年配の方向けの番組の開発も想定できるため、台湾においてさらなるポッドキャスト人口の増加が期待できます。


学歴について見てみると、大卒の方が66.9%で大学院卒の方が27%と高等教育を受けた方が主なリスナー層です。しかし、台湾の高等教育就学率は2016年の教育部の統計で71.24%を超えるなど世界でも高い水準にあるため、その点は念頭に置く必要があるでしょう。


②高収入層が多く聞いている?リスナーの平均月収

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リスナーの平均月額の所得については、25,000元(約9万6,000円)から50,000元(約19万円)が43.9%を占めます。注目すべきなのが50,000元〜75,000元(約19〜29万円)の所得がある方が16.9%、それ以上の方も含めると25%、つまり月収50000元以上のリスナーが全体のリスナーの4分の1を占めています。


ここで台湾の平均月収をお伝えすると、2021年2月の最新データで台湾人の平均月収(ボーナスを含めない)はおよそ44,646元(約17万円)とされています。日本でも同じように、台湾も若者の月収は全体から見ると高いとは言えない状況である中、ポッドキャストのリスナーの年齢層は20〜30代が大多数です。このような点からポッドを聞いている若者は比較的高収入の方が多い、ということが推測できるかと思います。


③音声アプリ使用頻度や視聴している内容・目的って?

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リスナーの方はどれぐらいの頻度でポッドキャストを利用し、どのような環境でポッドキャストを利用しているのでしょうか?
まず「いつからポッドキャストを聞き始めたか」という問いに対して、9割以上の方がこの2年でポッドキャストを聞き始めた方と回答しています。
その中の半分以上の方が週に5日はポッドキャストを利用していることから、短期間で一気にポッドキャストが台湾の若者の生活に浸透していったことが分かります。

「主な利用シチュエーション」という項目の回答では「公共交通機関に載っているとき」がトップで58.2%となります。主な利用時間帯は「夜21時〜24時」の次に「18時〜21時」そして「朝の9時〜12時」となっており、通勤時間帯と推測できる時間帯に利用されています。

さらに、視聴時間から見ても30分から1時間のリスナーが40%以上となっており、
台北市政府交通局の統計結果によると、平均通勤時間は28〜29分であるという内容と合わせて考えても、多くの人が通勤時間に聞いていると判断できるかと思います。

また、主に聞いている番組の内容としては、社会や文化系の内容が80%でトップに立ち、時事ニュースや政治関係が69%、そして一気に43%まで下がると娯楽関係の内容となります。しかしほぼ同じぐらいの人たちが自己啓発系のプログラムを聞いていることから、多くの人やキャリアや仕事などに関する内容を視聴していることが分かります。
これらの調査結果を見るとポッドキャストを聞いている人たちは、20〜30代の毎日出勤している会社員で、なおかつ自身のキャリアアップのために勉強熱心な人たち、という人物像が浮かび上がってきます。


台湾音声アプリにおける広告ってどうなっているの?

①台湾ポッドキャスト市場のマネタイズについて 

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台湾ポッドキャスト市場のマネタイズに関する質問項目を見てみると、28.7%のリスナーがポッドキャスト内の有料サービスに課金したことがあり、14.7%の人たちがポッドキャスト内の商品を購入したことがあると答えています。

また将来における課金についても、36.9%の人がポッドキャスト内の有料コンテンツへの課金を前向きに捉えており、番組を離れたオフラインの活動にも参加やポッドキャスト内で紹介された商品での購入にも、それぞれ3割以上の人が前向きに答えていることから、かつてのYouTubeなどと同じように今後ポッドキャストを通じたマネタイズも大きく発展していくと見られます。

 

そしてマネタイズとして大きいのはスポンサーからの広告収入です。ポッドキャスト内の広告やタイトル名にスポンサー名を入れるケースが台湾でも増えてきています。台湾で大きく成長を遂げる音声アプリプラットフォームである「SoundOn」の広告サービスページを見てみると、台湾の大手企業はもちろんのこと楽天やサムソン、メルセデス・ベンツまで幅広い企業が広告としてコラボレーション実績があります。

台湾で多くの商品を販売しているサントリーも、番組スポンサーとなっているプログラムがあり、内容を聞いてみると番組パーソナリティの方が番組冒頭にお酒の紹介を行ってました。

②台湾のポッドキャストリスナーは広告に好意的?

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ポッドキャストでも増えてきた「広告」について台湾のリスナーはどう考えているのでしょうか?86%の人はポッドキャスト内で流れる広告に好意的な態度を取っており、その中でも31%の人は「とても支持する」と回答し、ポッドキャスト内の広告に対して台湾人はかなり好意的に捉えていることが分かります。

その中の回答を細かく見てみると「どのような広告形態なら特に良いか?」という問いに対しては「番組のパーソナリティが紹介する広告」が87.3%という答え。
これとは別の「番組を選ぶときに”人”は大きく影響するか」という問いに対しても「パーソナリティが誰か」「ゲストは誰か」に対して非常に大きい影響を受けているという結果が出ています。このことから、リスナーは番組出演者から大きい影響を受け、その方からの広告であれば好意的に捉えていると見て取れるかと思います。

また「広告が入るならどの場所が良いか」という問いに対しては、番組冒頭が61%と高い数字を記録。そしてその次の回答が番組途中(40.4%)という結果に。筆者個人としては、あまり番組途中に広告は入ってほしくないな〜と思うのですが、ここでも広告に対して寛容な台湾人の傾向が見て取れます。

 

③どのような分野が人気?ポッドキャストから火が付いたサービス事例も紹介

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ここまでご紹介した調査結果からみても、今後さらにポッドキャストでの広告も盛んになることが予想されますが、台湾のポッドキャストではどのような番組プログラムが展開されているのでしょうか?最も多いのは「流行や芸術」を取り扱った番組で205番組、その次が「社会や文化」に関する物で179番組、「教育と家庭」に関する番組が143番組と続きます。


そして現在ポッドキャストがきっかけで大変人気となっているサービスがあります。

「大人學」という自己啓発系のWebメディアが手掛ける社会人向け講座もその一つ。この講座自体は、数多くの大手企業のコンサルティングを手掛けたJoe氏とBryan氏が立ち上げたもので、企業に対してのコーチングや研修、講座などの事業を展開していた「營運實體為識博管理顧問公司」というコンサルティング会社が運営しているものです。


「大人學」は一部のビジネスマンには知られた存在でしたが、転機は台湾でのポッドキャストが盛り上がり始めた2019年。ちょうどその時期に「二人が成熟した大人になるための必須学問をシェアします」というキャッチコピーのもと、Joe氏とBryan氏の二人が自己啓発やキャリア開発系の内容を話す番組「大人のスモールトーク‬」というポッドキャストを始めました。


すると、二人の幅広い知識と軽快なしゃべりが話題となり、一気に人気番組の仲間入り!二人のファンになったリスナーたちが「話をもっと聞きたい!」「二人に会いたい!」と「大人學」で開催されている講座にまで人気が飛び火する自体となりました。講座の内容は主にビジネス向けで、随時さまざまな種類が開講されていますが、ビジネス英語やスピーチが時間管理能力、男性向けの魅力的に見えるファッション講座なども!


なお3月8日時点で「大人學」での人気No.1講座はキャリアプランニングに関するワークショップ。値段も1980元(約7500円)と、100元あればご飯が食べれる台湾の物価からすると決して安くない値段設定ですが、さらに高い値段設定の講座でも人気を集めています。ある講座は申し込み開始後すぐに売り切れるなど、キャリアアップを目指す台湾の若者たちから熱烈に支持されています。


ちなみに私が一緒に働いているCAPSULEの20代女子もポッドキャストで聞いて、大人學」で初めて講座を申し込んだ一人。やはりポッドキャストを聞いて「さらに話を聞きたい!」と思ってオンライン講座に参加したそうですが「参加して本当に良かった!」と満足そうな顔で話してくれました。




CAPSULEの台湾プロモーションサポートサービスを紹介

現在台湾で勢いがあるポッドキャストの広告事情についてご紹介しましたが、ポッドキャストはこの1〜2年でいきなり成長を遂げた市場になります。このようにあるときに一気に流行するなど台湾のプロモーションは非常に移り変わりが激しい現地事情をしっかり理解する必要があります。そのためには、台湾に精通したマーケターの協力が不可欠です。

CAPSULEでは台湾・日本人チームによるマーケティングチームが台湾市場にあわせた海外戦略とお客様のニーズによりそった最適なプロモーションを提供します。
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