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そんなに凄かったの!?台湾からの訪日インバウンド事情を徹底解説!

ryo
Posted by ryo on Aug 12, 2020 7:02:19 PM

タピオカブームに、千と千尋の神隠しで有名な観光スポットの「九份」。日本人にとって今や台湾はお馴染みの観光旅行地ですが、台湾人にとっての「日本観光旅行」は、日本人が思っている以上に、とても身近な存在です。

日本を訪れる台湾人の人数は、2019年ついに489万人を超えました。台湾の人口は全体で約2,378万人。単純計算して、毎年台湾人の2割もの人が日本を訪れているということになります。

「コロナが収束したらまずどこへ行きたい?」
そう台湾人の同僚に尋ねると、みんな口を揃えて「そりゃ日本でしょう!」と言ってくれるのも嬉しい。この記事では、台湾人の訪日インバウンドについてリアルな情報をたっぷりお伝えしていきたいと思います。

 

・なぜ台湾人向けのインバウンド施策が重要なのか?

・街中に溢れる日本旅行への広告!日本にとても親しみがある台湾人

・訪日台湾人観光客向けインバウンド施策はSNS攻略!

・台湾インフルエンサーの紹介で人気沸騰のサービス例

 

 

なぜ台湾人向けのインバウンド施策が重要なのか?

理由①:人口に対する訪日人数が圧倒的1位だから

スクリーンショット 2020-07-24 午後3.55.18

日本政府観光局(JNTO)データによれば、2019年の訪日外国人ランキング上位は中国、韓国、台湾の順になっています。具体的な人数で見てみると、1位の中国が959万人、2位の韓国は558万人、3位の台湾からは489万人もの方が、2019年の1年間で日本を訪れています。

 

このデータだけをみると「やっぱり中国人観光客がずば抜けて多いんだな」と思ってしまうのですが、ここで人口比を見てみたいと思います。

 

1位の中国の人口は、約14億人です。959万人/14億人=国民の約0.6%が日本を訪れています。2位の韓国は約5,127万人。558万人/5,127万人=国民の約10%が日本を訪れています。3位の台湾はというと、人口は489万人/2,378万人=国民の約20%が、1年間に日本を訪れている計算になります。このデータをみると、台湾の方々がいかに日本に関心を持っているかが分かりますよね。

 

理由②:日本旅行へのリピーター率は第1位は台湾人!

リピーター率グラフ

2019年に訪日した台湾人489万人のうち、なんと85.6%(349万人)が日本旅行の「リピーター」でした。そのうち割合が一番多かったのは、「2〜9回日本に訪れている」で、66.2%。


さらに驚きなのは、「10回以上日本を訪れている」という台湾人が、19.4%もいるということ。同行者は夫婦・子連れなど家族、親族が多いのも特徴的です。筆者の同僚の台湾人も「子供を連れた海外旅行なら、やっぱり日本が清潔で安全だから楽なんだよね」とよく話しています。


ゴミの少ない清潔な街、治安の良さ、子連れで楽しめるレジャースポットの多さが、家族での日本旅行を後押ししているのかもしれません。
リピートが多くなるほど、地方にも足を伸ばす傾向がみられ、満足度も1回目〜10回以上の訪日でも常に50%以上と高いようです。

 

  理由③:日本旅行での消費額は、中国に続いてなんと2位!

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観光庁が発表している訪日外国人消費動向の調査結果によると、2019年に訪日外国人が旅行で消費した額は4兆8,135億円。そのうち36.8%の消費額を占めるのが、第1位の中国。
中国に続く第2位で、全体の11.5%、金額にして5,517億円の消費額をも占めているのが、人口たった2,387万人のお隣の国、台湾なんです!

台湾人が日本へ旅行に来る際の平均宿泊数は、4.3〜5.5泊。
1回の旅行では、ひとりあたり11万8,288円ほど使っていることが分かっています。

 

ちなみに、11万円といえば、台湾でいうと一般的な新卒の1ヶ月の給与にも当たります。なぜ2,387万人の国民のうち、毎年2割もの国民がこぞって、日本で多額の消費をするのでしょうか?

 

街中に溢れる日本旅行への広告!日本にとても親しみがある台湾人

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台湾に溢れる日本語。台北市内にオープンしたTSUTAYAでは日本語の書籍も気軽に購入できます(撮影:筆者)
 

筆者は台湾で5年以上生活しているのですが、これまで「台湾人にとって日本がどれだけ馴染みのある国なのか」を感じる出来事が多々ありました。
例えば、カフェやレストランで隣に座るグループの会話にふと耳を傾けてみると、「リーベン(中国語で『日本』という意味)」と台湾人が口にしているのをよく耳にします。


それは、時に東京ディズニーランドの新しいアトラクションについてであったり、「日本で働く誰々ちゃんはね〜」という話であったり、とにかく「日本」に関する話題に事欠かないのです。

台湾インバウンド 2先日台北駅にて展示されていたアート作品で、段ボールで作られた招き猫や神社が。そして、その裏には「我好想去日本」とは「日本へ行きたいよ〜」というメッセージも…!こんな風に書いてもらえるとなんだか胸が熱くなる。(撮影:筆者)
 

これはよく言われがちな「歴史的背景による親日感情」だけではなく、近年の日台間における民間交流が影響しているのではないかと思います。
具体的に挙げると、LCCフライトの増加や、インターネットで瞬時に世界の情報が手に入るようになったことで、「民間」を通した日台間のやりとりが盛んになったと考えられます。

訪日台湾人観光客向けインバウンド施策はSNS攻略!

インフルエンサーが大活躍!台湾人はSNSで旅の情報を集める!

役に立った旅行出発前の旅行情報源(2019年)

台湾人が旅行へ出掛ける際には「個人のブログ」や「SNS」を参考にする傾向があります。
そのため、「個人ブログ」を運営する人気ブロガー、Youtuberや、インスタグラマーなど、インフルエンサーの影響力が非常に高いことが伺えます。「自国の親族・知人」の割合が高いことからも、「見知らぬ企業よりも顔見知りの個人を信頼する」という台湾人らしい考え方・習慣がみて取れます。

また、2018年と2019年のデータを比べても、「SNS」と「動画サイト」の割合が伸びています。個人のブログ媒体が主な情報源であった2018年に比べて、より多くの人が、FacebookやInstagramなどのSNSで旅行情報を入手していることがわかります。


動画サイト(Youtubeなど)に関しては、2018年はランキング外であったのに、2019年になって急に14.1%ものシェアを獲得しています。今後も「旅行出発前の情報源」として伸びていくのは確実でしょう。

 

日本旅行の前に、台湾人がチェックする人気のSNSは?

SNSは何のプラットホームが効果的?

台湾人が日常的に使うSNSとして、シェア率が最も高いのは、Facebook、LINE、YouTubeの3つです。LINEは主にチャットツールとして使われているので、実際に情報収集としてよく利用されているのは、FacebookとYouTubeになります。

 

こちらの記事で、台湾のSNS事情はまとめておりますので、是非こちらもご参照ください。

関連記事: 圧倒的な影響力を誇る台湾のSNS事情。テレビ局もネット配信の時代へ

インバウンドを呼び込むためには、中長期的なSNS戦略が必須!

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台湾人インバウンドを呼び込むための中長期SNS戦略としては、自社FaceBookやInstagram、Youtubeを定期的に日・中国語で運営するのはもちろんですが、インフルエンサーによる認知拡大は必要不可欠です。

 

またインバウンドマーケティングは、認知から実際に訪問するまでのゴールが長いことが大きな特徴です。そのため、集客ターゲットと継続した接点を持ち続けなければならず、中長期的なSNS戦略が非常に有効となります。

 

あわせて注意したいのは、YouTubeやInstagramなど情報を発信するSNSツールなどのマーケティング手段から考えるのではなく、「訪問してほしい」「予約してほしい」などのゴールから逆算して、マーケティング手段を考えることが重要となります。

 

「あの会社がアレをやっていたから、同じ事をしたらうちも成功するはず!」というのは、目的やその時々の事情などが異なるため、危険な考え方です。あくまでも、マーケティングの目的や状況にあわせて、中長期的な戦略を逆算して考えましょう。

台湾インフルエンサーの紹介で人気沸騰のサービス例

インフルエンサー

台湾で大人気!「三原慧悟」×JR東日本 外国人観光客誘致キャンペーン

いまや「三原JAPAN」として台湾で知らない人はいないであろう「三原慧悟」。都内でのテレビ局で勤務していた時に「台湾でアイドルになる!」と決意し、台湾に向けた動画制作を開始したクリエイターです。

 

台湾での知名度を利用し、数々の地方自治体や企業による訪日観光客誘致のコラボ動画を公開しています。このコラボレーションでは、東北の観光客誘致施策のパートナーとして活躍しています。

日本在住のクリエイター「阿倫」による体験型旅行の紹介

続いて紹介するのは、日本在住の台湾人クリエイターの「阿倫」。

台湾人の彼が紹介する「日本の生活」動画が面白くて…筆者も個人的に大好きなYoutuberです。
彼のプロポーズ動画には私もドキドキして泣かされたなあ

この企画では「流しそうめん」という体験型の旅行が楽しめる、というツアーの紹介をしました。子供の頃から、テレビで中国に翻訳された「ちびまる子ちゃん」や「クレヨンしんちゃん」をみて育っている台湾人は、日本の「流しそうめん」に興味津々で、筆者の友人も「流しそうめんはどこで出来るのか?」とよく聞いてきます。

訪日リピーターは、地方へ足を伸ばす傾向にあるので「田舎の生活」x「流しそうめん」を台湾人のクリエイター「阿倫」が紹介することで、とても台湾人の好奇心をくすぐったのではないかと思います。

 

まとめ

台湾人にとって「日本旅行」はもはや珍しいことではありません。日本旅行の広告を街中で見るだけではなく、従来の家族や友人の口コミはもちろん、現代ではブログからYoutubeまで様々なSNSが台湾人の日本旅行の手助けになっています。この記事が台湾インバウンドの成果に繋がるヒントになれば幸いです。



 

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