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台湾版Facebook!?若者が愛用する人気SNS「Dcard」とは?

Aika TACHIBANA
Posted by Aika TACHIBANA on Jul 24, 2020 4:18:07 PM

台湾の若者の中で、ある台灣発のSNSが人気を集めているのをご存知でしょうか?全体の利用率で見ると、そこまで高くないのですが、弊社でインターンとして働く大学生や20代スタッフに聞いても、そのSNSを見てニュースやトレンド情報を入手しています。

今回は、台湾の20代の若者が愛用する、人気SNSをご紹介したいと思います!

・20代から圧倒的支持を集める台湾の定番SNSはDcard

・「Dcard」の4つの特徴について徹底解説!

・イマドキの台湾の若者に人気のSNS事情とは?

 

20代から圧倒的支持を集める台湾の定番SNSはDcard

Dcardって、どういうSNSなの?

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Dcardは、2011年に当時台湾大学に通う学生だった現在のCEO・林裕欽氏が、学内の交流の掲示板として始めたSNSです。このようなスタートから、どこかFacebookと似たエピソードだと感じる人も多いのではないでしょうか?

このような成り立ちもあって、Dcardは大学生であれば誰でも登録できる匿名性のSNSになります。現在は、台湾国内はもちろんのこと、海外の大学でも登録が可能です。

現在CEOを務める林裕欽は、現在28歳。アメリカの経済雑誌「Forbes」が今年の4月に発表した「今最も注目すべきアジア人30名」CONSUMER TECHNOLOGY部門の一人に選出されるなど、注目の企業家でもあります。

蔡総統も投稿!?Dcardの最大の特徴とは?

Dcard_大学名がハンドルネーム

Dcardの最大の特徴としてあげられるのは、様々な機能を楽しむには、大学名と学校のメールアドレスが必要という点です。

そのため、多くのユーザーが投稿者の名前を大学名のまま投稿する人も多く、掲示板のスレッドが「〇〇大学」表示が連続するのは、他のSNSにはないDcardらしい特徴かと思われます。

 

また、大学を卒業した後でもそのまま利用する人も多く、多くの若者が知っているSNSになります。そういった特徴ならではのある投稿が、昨年夏に台湾で大変話題となりました。

 

その文章は、昔ニューヨークで勉強していた女性が、「仕事でまたニューヨークに戻ることができて幸せだ」と投稿したものです。投稿された内容自体は、出張の合間にベーグル屋さんで朝ごはんを食べたこと、天気がいい日に公園に来ておしゃべりしたら、犬を見かけて、自分にも三匹の犬がいることなど、普通に読むとなんてこともない話に思えます。

 

ですが、ちょうどその時期に蔡英文総統がニューヨークに訪問していたこと、そして書いている内容はもちろんのこと、投稿名が蔡総統が卒業した学校と同じだったことで、「まさか本人では?」と台湾のインターネット上で一時騒然となりました。

この少し前に、蔡総統がDcardを本社を訪問し、Dcardのアカウントを申請する様子が政府公式のYouTubeチャンネル内で投稿されていたこともあり、その噂はますます信憑性が。こういったことも「自分の大学名を載せる」というDcardの特徴ならではの、珍事(?)かもしれません。

 

アラサーの筆者が体当たりで挑戦!Dcardの登録方法をご紹介

dcard_登録の様子

Dcardの登録方法ですが、閲覧のみの利用だけあれば、メールアドレスやパスワードだけで登録可能です。ですが、実際に投稿したりその他の機能を使う場合は、①本名 ②学校 ③専攻(任意)④学校のメールアドレスの入力が必要です。

 

実は現在台湾にある大学付属の語学学校に通い、学生証を〇年ぶりに所有している筆者も、Dcardに登録しようとチャレンジしてみたのですが、学校のメールアドレスが付与されていないことから撃沈…。残念ながら、本登録までは行きつきませんでした。

 

ですが、台湾以外の大学でも登録可能ですので、日本の大学や専門学校に所属されている方でも、登録可能です。実際に大学名を選ぶところで「東京」といれたら、たくさん候補が出てきました。すべて中国語での登録となるためかなりハードルは高いですが、イマドキの台湾人のトレンドをリアルタイムに知りたい方は、是非チャレンジする価値はあると思います!

「Dcard」の4つの特徴について徹底解説!

①台湾の若者は情報はここで集める!「掲示板機能」

Dcard_topDcardの最大の特徴は、すべてで400種類以上のスレッドが存在している「掲示板機能」です。大学別の掲示板はもちろんのこと、美容系やゲーム、日本のドラマ、YouTuberなどのエンタメ系だけでなく、兵役や起業、トランスジェンダーまで、幅広いジャンルのスレッドが展開されています。聞いたところによると、ここのスレッドで有名になり、その後インスタグラマーとなった人もいるとか。ですが、商業目的の投稿は禁止されていたり、掲示板ごとにルールや削除規定がしっかり設定されているので、安心して使えるようです。

 

また、「現在人気のスレッド」というランキングもあるため、暇つぶしにも最適!台湾人スタッフによると、グルメや映画、家探しなどのスレッドなどは情報収集の場として見る人も多いということで、Dcardは台湾の若者の情報収集には欠かせないSNSになっているようです。

②恋愛だけでなく、友達作りにも。「マッチング機能」

Dcard_マッチング

「マッチング」と聞くと、恋愛系のイメージがありますが、実際には友達作りにもよく使われるとのこと。仕組みとしては、1日に一度だけ、Dcard上でカードを引くことができ、大学名など相手のプロフィールを見ることができます。そこでカードを引いたお互いが承認したら、直接やりとりできるという仕組みです。

 

そして、数年前にこのマッチング機能を使って出会ったあるカップルが、掲示板に投稿して話題になりました。ウエディングドレスを着た花嫁が、自らその出会いからのを記した投稿に、コメント欄には祝福の声で埋め尽くされました。

③掲示板で話題の商品をすぐさま購入!「ECサイト機能」

Dcard_eC

「好物研究室(よいもの研究室)」という商品紹介をするページで、「研究員」という名目のユーザーがレビューを書いて商品紹介を行い、そのまま購入できるECサイトとしての機能もあります。現時点では主に生活用品やコスメ、洋服、食品関係など、幅広いものが販売されています。

 

また、購入だけではなく、レビューのコメント欄には使った人の感想や疑問点なども書き込めることから、かなり濃厚なコミュニケーションが行われています。

コスメ好きの台湾人スタッフも、「実際に利用した人のレビューやコメントなどでリアルな感想が見れるから、、気になる化粧品はチェックしてます」とのことで、購入する時にかなり参考にしているようでした。

④あのIT大臣オードリー・タン氏も登場!期間限定特設サイト

Dcard_オードリータン

Dcardは大学生に密着したサイトということもあり、大学生のイベントにあわせた期間限定特設サイトも設定されます。6月頃に行われる台湾の卒業シーズンには、関連した「卒業スレッド」や「就職スレッド」が期間限定で登場。そして、先日までは「新社会人スレッド」が特設サイトとして掲載されていました。

 

そして今年の6月の卒業時期の特設サイトのトップ画面には、日本でも話題のIT大臣オードリー・タン氏自身の名義で、若い頃の体験を書いた内容が投稿されました。その中では、二十歳前後の時にプログラミングの言語の勉強をするために、世界中のインターネットで知り合った人の家に居候させてもらったこと、そういう生活が全部で二年ほどあったこと、20以上の都市を訪れて出会った人と人との出会いが、自分を大きく変えたことなど詳細に語っています。

 

その他にも、これまでの自分の様々な体験を語っていますが、最後には卒業を迎えた学生たちに一つの詩を添えて、エールを送る記事となっています。このように、大学生の生活に密着した特集を組むのもDcardの大きな特徴の一つです。

 

イマドキの台湾の若者に人気のSNS事情とは?

台湾の若者に人気のSNSとは?生の台湾人の声をお届け!

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以前ご紹介した台湾全体のSNSの利用状況に関する記事にもありますが、Facebookは台湾で多くの人が利用しています。ですが、弊社で働く20代の台湾人スタッフ複数に聞いてみると「Facebookはお店の予約などで使うだけで、あまりつかっていない」「昔流行ったSNSっていう印象」という印象のようで、中には「おじさんおばさんしか使ってるイメージがない」という辛辣な意見もありました…!

実際の声を聞いてみると、台湾人の20代の若者が現在利用しているSNSはInstagramが圧倒的で、Dcardは大学生や20代前半など、20代の中でも特に若い世代が頻繁に使っているようです。

番外編:台灣版2ちゃんねる「PTT(批踢踢)」ってどんなサイト?

ptt_dcard

実は台湾の若者のSNS事情を語る上で、避けることのできないサイトが「PTT」という匿名掲示板です。こちらSNSというよりもコミュニティを形成しているインターネット掲示板と言った方が正しく、日本の方には「台灣版2ちゃんねる」とお伝えした方が、分かりやすいかもしれません。利用者もある調査によると20代後半の利用率が一番高いという結果が出ています。

 

PTTも、Dcardと同じく台湾大学の学生が始めたもので、ここのサイトで生まれた言葉や論争が、台湾社会へ大きな影響を与えていると言っても過言ではありません。台湾人スタッフによると、政治家や大企業もPTTの書き込みをチェックしている、という噂もあるようです。

 

こちらも様々なスレッドが展開されており、スポーツからドラマ、政治や地域別など本当に多種多様なスレッドが乱立しています。

 

創立者である杜奕瑾氏は、2018年のインタビューでPTTを商業化しないことを明言しており、その中で「PTTの価値は自由に発言できることだ」と発言しています。弊社で働く台湾人女性スタッフにPTTについて聞いても、「ちょっとマニアックなイメージで、私はチェックしてないけど、影響は大きいことは知ってるし、よくそこの書き込みがニュースになってたりする」とのこと。そういうイメージからも、台湾のその他のSNSと少し一線を画した存在となっています。

 

まとめ

今回は台湾の若者が愛用するDcardについてご紹介いたしましたが、実際に台湾人スタッフとの会話でも「そのニュース、Dcardで話題になってました!」と言われることも多いため、台湾の若者の生活を理解する上で外せないSNSとなっているということを、肌で実感します。

Dcardは、まだまだ日本にはあまり知られていないSNSにはなりますが、台湾の若者文化を知るという上では、とても有益なSNSになりますので、今回はご紹介させていただきました。



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